遺 伝 子・デ リ バ リ ー 研 究 会

第 11 回 夏 期 ミ ナ ー

Last Update 2011.8.11


遺伝子・デリバリー研究会第11回夏期セミナー報告

8月8日(月)から9日(火)の間、南国土佐 三翠園にて44名(一般30人、学生14人)の参加者によりセミナーを開催しました。
 招待講演は、
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 切畑 光統 先生ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)に用いる10B-ホウ素化合物開発の現状と展望」・京都大学次世代研究者育成センター (白眉プロジェクト) 齊藤 博英 先生「人工RNAスイッチを活用した細胞機能・運命制御」・高知大学教育研究部医療学系基礎医学部門 本家 孝一 先生「硫酸化糖鎖の生理機能」以上3名の先生方にお願いし、また紙谷 浩之 先生・石田 弘 先生・赤尾 哲之 先生・秋田 英万 先生・櫻井 和朗 先生の5人の先生方には依頼講演を行っていただきました。いずれの講演も非常に興味深い講演で熱い討論が繰り広げられました。

 

また、12件の一般講演も行い、若手講演の中から厳正なる審査の結果、最優秀発表賞として大阪大学大学院基礎工学研究科 袴田 和巳先生の講演が選出されました。今後益々の研究のご発展を祈念いたします。

 

皆様のおかげで、大いに盛り上がり、南国土佐の暑気に負けない熱い二日間となりましたこと、世話人として心から感謝し喜んでおります。有り難うございました。

 

セミナー運営におきましては、不慣れな者ばかりでの手作りであることや、遠隔地高知での開催でご不便をお掛けした点も多々あるかと思いますが、大阪市大院生の一生懸命な姿に免じていただければ幸甚です。

では9月の阪大での研究会シンポジウム、そして来年度の北九州での夏期セミナーでお会いできることを楽しみにしております。

第11回夏期セミナー 世話人 大阪市立大学大学院 長﨑 健

 

三翠園庭園での集合写真

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大きいサイズの集合写真をダウンロード

 

講演の様子

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表彰式の様子(副賞の珊瑚DNA二重螺旋)

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懇親会の様子

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日時:201188()9()

場所:三翠園780-8663 高知県高知市鷹匠町1-3-35TEL:088-822-0131

 

【アクセス】三翠園の情報を参照下さい

JR「高知駅」からは路面電車が便利です。「はりまや橋」停留所で乗換です。

・高知龍馬空港からの連絡バスを使用する場合、三翠園最寄り駅はバス停・電停(路面電車)共に「県庁前」です。空港発連絡バスで「県庁前」まで運行しているバスがありますが、高知駅への寄り道をするため、時間がかかります。いずれのバスでも、「はりまや橋」で下車し、路面電車への乗り換えが時間的には早くなります(料金は電車代だけ高くなりますが)。

 

【プログラム】

 

【8月8日(月)】

12:0013:05 受付

13:0513:10 開会の挨拶      長﨑 健

13:1013:45 依頼講演 1     座長  長﨑 健

 「プラスミドDNAの核内動態:その制御に向け

愛媛大学大学院理工学研究科 紙谷 浩之 先生

(hirokam#ehime-u.ac.jp) #@

13: 4514:30 一般講演 (1)      座長 小暮 健太朗 先生

O—1  mature-microRNA を標的とした機能性分子の設計指針」

(京工繊大院工芸)○山吉麻子

O—2  「一細胞時系列解析を用いたプロモータ活性解析評価法の検討」

(阪大院基礎工)○袴田和巳

O—3  「デンドリマー/分岐 β-シクロデキストリン結合体の遺伝子導入能改善機構の解明」

熊大院生命科、2崇城大薬)○安野貴幸、東 大志、本山敬一、平山文俊2、上釜兼人2 、有馬英俊

 

14: 3015:15 一般講演 (2)      座長 金沢 貴憲 先生

O—4  「カチオン性くし型共重合体を用いた光線力学療法剤送達の検討」

(九大先導研)○谷脇勇輝、森山健司、中村いずみ、嶋田直彦、狩野有宏、丸山 厚

O—5  「超音波応答性マンノース修飾リポプレックスによるin-vivo核酸導入機構の解析」

京大院薬、2JSPS3帝京大薬、4京大iCeMS)○運 敬太,2、川上茂、樋口ゆり子、鈴木 亮3、丸山一雄3、山下富義、橋田 充,4

O—6  Drug delivery system開発にPETイメージング技術を生かす」

(理研 CMIS)○向井英史

 

15: 1515:30  休憩&ポスターセッション

 

15: 3016:15 一般講演 (3)      座長 位高 啓史 先生

O—7  pH応答性膜融合性ペプチドを用いた腫瘍組織へのin vivo siRNAデリバリー技術の構築

(北大院薬)○櫻井 遊、 畠山浩人、佐藤悠介、秋田英万、原島秀吉

O—8  「網羅的遺伝子発現情報に基づいた遺伝子キャリアの安全性解析」

北大院薬、名大院工)○畠山浩人、山本桃子、林泰弘、梶本和昭、加地範匡、馬場嘉信、原島秀吉

O—9  膜透過ペプチドを用いた細胞内への分子送達

(京大化研)○片山沙綾香、広瀬久昭、高山健太郎、中瀬生彦、二木史朗

 

16: 1517:00 一般講演 (4)      座長 二木 史朗 先生

O—10バブルリポソームの凍結乾燥製剤化に関する基礎的検討

(帝京大薬)○小田雄介、鈴木 亮、平田圭一、野村鉄也、宇都口直樹、丸山一雄

O—11PEG化および非PEG化ポリカチオンを混合したDNAキャリアの経気道肺投与

東大院医、東大院工、3国循研究センター研究所、4大阪保健医療大)○内田智士、位高 啓史、長田 健介Qixian Chen、斯波 真理子3、柴田 雅朗4、片岡 一則,2

O—12「遺伝子発現の化学的制御を目指した架橋反応剤の開発

(東北大多元研)○永次 史

17:0018:00招待講演 1      座長  長﨑 健

 「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)に用いる10B−ホウ素化合物開発の現状と展望」

大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 切畑 光統 先生

(kirihata#biochem.osakafu-u.ac.jp) #@

18:0019:00自由討論・役員会

19:0021:00懇親会

21:00〜   全体討論

 

 

【8月9日(火)】

7:008:30 朝食

8:459:20 依頼講演 2      座長 斯波 真理子 先生

 「腫瘍内微小環境変化を利用した核酸デリバリー戦略」

徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 石田 弘 先生

(ishida#ph.tokushima-u.ac.jp) #@

9:2010:20 招待講演 2     座長   山岡 哲二 先生

 「人工RNAスイッチを活用した細胞機能・運命制御

京都大学次世代研究者育成センター (白眉プロジェクト) 齊藤 博英 先生

(saitou.hirohide.8a#kyoto-u.ac.jp)  #@

10:2010:35  休憩&ポスターセッション

10:3511:10 依頼講演 3    座長 狩野 有宏 先生

 「合成脂質を用いた遺伝子導入試薬の開発

福岡県工業技術センター生物食品研究所 赤尾 哲之 先生

(akao#fitc.pref.fukuoka.jp)  #@

11:1011:45 依頼講演 4    座長 有馬 英俊 先生

 「DNAワクチン開発に向けたアプローチ~細胞内動態及び核内移行後発現効率促進の観点から~

北海道大学大学院薬学研究科 秋田 英万 先生

(akita#pharm.hokudai.ac.jp)  #@

11:4512:45昼食&ポスターセッション

12:4513:45招待講演 3      座長 佐藤 智典 先生

 「硫酸化糖鎖の生理機能」

高知大学教育研究部医療学系基礎医学部門 本家 孝一 先生

(khonke#kochi-u.ac.jp)  #@

13:4514:20 依頼講演 5      座長 川上 茂 先生

 「抗原提示細胞上のβ-1,3-グルカン認識レセプターを介した核酸医薬の選択的送達」

北九州市立大学国際環境工学部 櫻井 和朗 先生

(sakurai#env.kitakyu-u.ac.jp)  #@

14:2014:25 閉会の挨拶     長﨑 健

 

 

招待講演(3件)

  発表:50分

  質疑応答(交代時間含む)10分

依頼講演(5件)

  発表:25分

  質疑応答(交代時間含む)10分

一般講演(12件)うち最優秀発表賞選考対象(下線を引いた講演番号)11件

  発表:10分

  質疑応答(交代時間含む)5分

 

New! 講演の際には、液晶プロジェクターを使用しますので、各自PCを持参してください。

   

最優秀発表賞:
一般講演(講演番号O1〜11)の中から最も優秀な発表者を表彰し、記念品を贈呈いたします。選考は参加者全員の記名投票により行います。
*
選考ルール
1.自身が所属する研究室・共同研究者の発表者には投票しないで下さい。
2.発表内容、プレゼンの判りやすさ、ディスカッションを総合的に評価して下さい。
3.最も良かった方1件にマル印を記入して下さい。
4.投票用紙は、1 日目の18:15 までに投票用紙入れに投票して下さい。

 

最優秀発表賞には記念品として土佐名産珊瑚細工【DNA二重螺旋のネクタイピンもしくはピンブローチ】が贈呈されます。

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協力:清岡珊瑚店

 

 

 

 

 



ポスター発表

P—1  I型糖尿病治療法の確立を目指したインスリン遺伝子の皮内送達

京都薬大、2CREST JST3北大院薬)○山田晋、小笹愛弓、濱 進、原島秀吉2,3、小暮健太朗,2

P—2  バイセルを利用した1枚膜MENDの構築法の確立

京都薬大、2北大院薬)○光枝亜佐子、濱 進、原島秀吉2、小暮健太朗

P—3  抗体作製におけるα-ガラクトシルセラミド類含有リポソームのアジュバント効果

(阪市大院工)○中川 翠、永山勇人、東 秀紀、立花太郎、長﨑 健

P—4  Dectin-1 選択的β-1,3-グルカンを用いるリウマチ光線力学療法用デリバリーシステムの開発

阪市大院工、2奈良先端大物質)○鹿子嶋 祐太、李 家暐、東 秀紀、池田篤士2、長﨑 健

P—5  凍結乾燥可能なプラスミドDNA/多糖複合体の開発

慶大理工、2大妻女子大、3防衛医大)○佐藤智典、中田晃尋、小山義之2、岸本聡子2、石原雅之3

P—6  1-Acetoxychavicol acetate/β-1,3-グルカンの抗炎症効果

阪市大院工、2阪市大院医)○李 家暐、相澤 結、東 秀紀、平本恵一2、笠原恵美子2、長﨑 健

P—7  低酸素細胞標的化能を有するシクロデキストリンキャリアの合成と機能

(阪市大院工)○林 高一郎、東 秀紀、長﨑 健